世界を語ることについて:自創作のターゲティング

価値観記録

神意晴れやかに~🎶

卒制の荒波を越え、大学という人生の夏休みが終わり、世界に投げ出されたわけでございますね。
食器洗浄で肩を破壊し一か月寝込むほど貧弱な、絵しか知らないこの私が(大泣き)

それはそうと、卒制改め卒業研究作品は、かなり学びをもたらしてくれました。

技術としては、作画に入る前に3か月行ったモルフォ模写と、4か月ほぼ毎日の強制アニメ作画が効きましたが(さながらスパルタ勢のように脳筋。絵描きとして生を受けたレオニダス・オルタ)、

単純に考えることもプレッシャーも多かったために、無数の気づきを得たのでありました。

特に大きかった気づきはというと、コレ。

私の創作は見せもんじゃねえ

ということでした。

反骨というわけではなく、アート気取りでもなく、設計思想がまるっと、「商業作品」「コンテンツ」と違うことに気づかされました。

きっかけは叔父君おじぎみのおっしゃった感想。

「よくわかんなかった」。

そして先生方のおっしゃった

「早くて追いつけなかった」。

アアン…?と思い、フスカフスカと鼻を鳴らしながら繰り返し考えていて気が付きました。

ストーリーテリング(脚本、設計)の問題ではなかったのですね、これが。

私がそもそも創作を始めたのは、なりきりチャットで扱うキャラクターを作るため。

そしてそれで生まれたキャラクターたちの住まう世界を作るため。

初めに遊び相手ありき。そしてキャラありき。関係性ありき。

物語は「創作者と一緒にラリーして作り上げるもの」。

ずっとやっていることもやりたいことも変わりません。

仲のいい創作者と、キャラクターを交流させて遊びたい。

キャラクターの見た目やその場面を見える形にするための絵であり、視覚的な魅力を伝えるためのものであり、絵はただの技術、伝達方法です。

つまり、私の創作物はそもそも「物語で初見を楽しませるようにできていない」のでした。

もうキャラを知っている仲間、キャラ萌えや世界のお決まりの文脈を叩き込まれたオタク、私が作るキャラに興味がある人、そういった方と、

「こういうのやっぱ、イイヨネ~」とやっているのですね。

しかも企画書を読み返して気づきましたが、見てこれ。

キャラPV作りたかったんすわ、わたくし。

(架空のアニメOP作りたいと言ったら「ダイジェストみたいなのはダメ」と却下されたのでしぶしぶ物語に寄せた)

しかも芸術学部は結構現代アートや商業の企画書のコンテクストが強い。

「コンセプト」「テーマ」にメチャうるさい。

なおかつ、課題制作で考えなければならないのは「短期・自力での実現可能性」。

素晴らしいテーマを思いついても、壮大な物語を生み出しても、自分の手が作品に仕立て上げられる技術レベル・作業量である必要があります。

先生方を納得させる骨太な核と、技術力が必要。

正直ドーパミンで動いているそこら辺のライト創作勢には荷が重い。

私、創作・絵に使える技術や学問や考え方を覗きに来ただけなんですう…。

稀代のアーティストになる予定も、世界に通用する大・制作会社狙う気もないですう…。

↑芸術学科(特にデジタル系)の大半こんな感じだったように思う。でっかい美大はマインドから違うので別。

手描き作画に4か月かけてるだけでも意欲上澄みレベル。進捗報告で皆の進捗の悪さに何度胃を痛めたかわからない。

というのもあり、ドカ鬱になっていたものの考え直したわけです。

ストーリーテリングは確かに悪かったろう。

しかし、元々作りたかったものは「キャラの濃縮PV」。

身内やこういうのになじみのある人間に萌えてもらうためのもの。

じゃ、成功だろこれ…。

長文の感想もいくらか頂いたし、友達は推しを見つけてくれたし、先生に絵やキャラをかっこいいと褒めていただいたし。

語るべき物語などありません。

人間の人生が全部綺麗に起承転結があるわけじゃないでしょう。

あれはあの熾天使の人生の断片。

あの世界で生きてきた彼の日々を摘まみ上げただけのもの。

私の描く絵も、漫画も、アニメも、一瞬を切り取って保存するものであって、

何も知らない人にいちから説明して好きになってもらおうとするものでなく、

その断片、切り取り方そのものが好きな人と好みを共有するもの。

何も知らない人たちに見せているのは作画の技術とデザインだけ。

それら以外についての評価は、いやアンタ用じゃないから知らんけど…

と言うほかない。スマン。

卒制の審査では流石プロと言うべきか、「これはファン向けな作品で、卒制の場では不利」という分析をいただいていて、これの意味がやっと飲み込めたのでした。

卒制で何を求められているのかを汲み取る段階からズレていた。

でも、個人的には気に入っている。

…5分半ものクソめんどくさいアニメーション作画という作業をやり通すのは、卒制という特大提出圧がなければやらなかった。

やろうと思えばやれること、作業フローの構築、作画千本ノックによる画力向上…

実りあるものでした。

まあ、大学での課題提出は、二度と御免ではあるが。

連絡体制と情報共有が悪すぎたので…。(一生根に持つ)

久々にライティング的なことをしましたね。

たまにはよいものです

ではごきげんよう~

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